天国の、一夫おじさんへ。

やっと、やっと、

シンガポールまできましたよ。

一夫おじさん。

 

甥っ子の、八郎です。

その息子の、誠です。

一夫おじさんに、会ったことはないけど

親父の十郎さんに、

長男として

たいへん世話をしていただいたこと、

たくさん聞いております。

 

昭和17年2月13日。

もしその日に、

シンガポールの

ブキテマ南125高地に

いなければ、

砲弾には

あたらなかったかもしれない。

あと2日、

砲弾をくぐりぬけていれば、

2日後の、

日本軍がイギリス軍に勝った日まで

生きていれば。

日本に生きて帰れたかもしれない、

と思うと無念でなりません。

 

 

一夫おじさん、

痛かったでしょう?
ノドがカラカラに乾いたでしょう?

ゆっくり休んでください。

シンガポールまで

会いにきて、本当によかった。

合掌。